メタバースで進路選択を支援 不登校児童生徒を対象に宇都宮で説明会

アバターの参加者に音声やチャットで説明する学校の担当者

 【宇都宮】不登校児童生徒の進路選択を支援しようと市教育センターは24日、県内の定時制や通信制高校、サポート校を集めた合同説明会を同センターで開いた。対面による第1部の説明会の後、インターネットのメタバース(仮想空間)を活用した第2部を開催。飯田高広(いいだたかひろ)所長は「来所とメタバースの2部構成は県内初。アバター(分身)を活用することで、より参加しやすい形とした」と説明した。

 合同説明会は昨年度に続き2回目。不登校児童生徒の支援教室や同センターのデジタル適応支援教室「U@りんくす」などを利用する小中学生を対象に実施した。

 第1部には、小中学生と保護者計77人が来場。各校のブースで、カリキュラムや学校行事などの説明を受けた。続く第2部のメタバースには13人が参加。アバター(分身)の参加者が、各校の担当者とチャットや音声でやりとりした。

 第1部に参加した中学3年の田仲弘樹(たなかこうき)さん(15)は「各校の特色が分かり、具体的な目標設定に役立った。参加して良かった」。父親の宏行(ひろゆき)さん(49)は「進路選択へ大変意義のある取り組み。開催回数や時間を増やしてほしい」と要望した。

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