「遊水地計画」で国が住民の移転求める 球磨川沿いの人吉市・大柿地区の住民説明会で賛否 熊本

熊本県を流れる球磨川の治水対策として、国が人吉市中神町の大柿地区に計画する遊水地について、6月24日に住民説明会が行われました。

この計画は、2020年7月豪雨を受け、大雨で増水した川の水を大柿地区にためることで、下流の治水を確保することが目的です。

住民全体の移転が必要なため賛否が分かれる中、24日の説明会には約50人が出席しました。

説明会で国側は、既に土地や建物の調査測量を終えたとして、今後は個別に補償内容を説明し、契約締結後に登記や土地の引き渡しをするなどのスケジュールを示しました。

質疑応答で住民からは「地区の9割以上が賛成している」と早期完成を望む声がある一方「なりわい再建のため交付を受けた補助金の返還が必要になり、同意できない」と反対する声も上がりました。

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