求人倍率3.54倍!なり手が少ない保育士《人材確保》へむけ合同面談会 長崎

人手不足が社会問題となる中、特に深刻なのが保育業界です。需要の高まりに対してハードな仕事のイメージからなり手が少なく《人材確保》が課題となっています。こうした中、長崎市の短大で保育士らが学生に仕事の魅力をPRする合同面談会が開かれました。

合同面談会は諫早市と市の保育会が開いたもので、保育園や認定こども園など13の施設がブースを出しました。

現在、人手不足は幅広い業種に及んでいますが、全国における有効求人倍率を見てみると、全職種の平均が今年1月時点で《1.35倍》なのに対し、保育士は《3.54倍》と2倍を超える水準で推移しています。

県内でも保育士の有効求人倍率は年々高くなっています。

認定こども園サンタの家 下坂麻美保育教諭:
「(人手不足を)ひしひしと感じているところはあるんですけど “楽しいよ”っていうところを今日は伝えられたらいいかなと思います」

こうした中、保育職の人材確保に繋げようと25日は園の担当者が学生に対して保育の現場で感じた仕事の面白さや喜びを伝えました。

「(ミルクを)なかなか飲まなかったりするけど、ハートの容れ物だったらすぐ飲んだ」
「えー!」
「お母さんと大喜びしたところだったんですけど。そういう喜びとかね」

参加した学生:

「どの先生も優しくて雰囲気だったりとかどういう保育をしているのかわかった」

「分担したりとか協力したりとかしているので人手不足でもしっかり休憩とかが取れるような配慮をしていて。不安だったんですけど解消されました」

諫早市こども福祉部こども政策課 山本茉歩さん:
「実際働く保育士さんの現場の声を聞いていただいて今後の就職活動に役に立てていただきたい」

県内では今週末にも、長崎市で保育施設が集まる合同面談会が開かれる予定です。

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