ソフトバンク有原航平、リーグ単独トップ7勝目 投球回もリーグ2位 タフなエースがパ独走支える

味方の攻撃中にキャッチボールをする有原(撮影・早浪章弘)

◆オリックス2―7ソフトバンク(25日、京セラドーム大阪)

3点リードの7回、ソフトバンク先発の有原航平がオリックス打線に1死から4連打を許して2点を失った。ただ「あの後、ズルズルいかなかったので、よかったところかなと思う」と本人が振り返ったように宗を遊飛、頓宮は134キロのフォークで空振り三振に切り1点リードを保った。小久保監督も「あそこ、同点までいかなかったのが勝因じゃないですか」と踏ん張りをたたえた。

その7回は30球を投じた。球数もその時点で105球。8回、打線が4長短打を連ねて4点を追加した。5点のリードと、7回に〝出力〟を上げた有原の状態を考えれば十分に交代も考えられる状況だったが、有原は当たり前のように、8回のマウンドに向かった。

「特に何もなくというか体力的にも全然問題なかったです」と有原が言えば、小久保監督も、仮に8回の追加点がなかったとしても「続投する予定でした」と強調。その8回は10球、三者凡退に抑え、ブルペン陣の負担も減らした。

「いい休みをもらえました」と11日のヤクルト戦以来、中13日のマウンドで8回2失点と好投した。投球回数は84回⅔で楽天・早川の85回に次ぐリーグ2位。同単独トップの7勝目も挙げ「自分的にはイニングをしっかり投げられていると思う。これをもっと暑くなってからも続けることが大事」。チームも1分けを挟んでの3連勝で2位ロッテに11差と独走状態。4年ぶりのV奪回へ、こんなにタフなエースの存在は、実に頼もしい。

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