広瀬すず、実在した女優を演じる主演映画が来年2月公開「本当に体力のいる役でした」

『ゆきてかへらぬ』で主演を務める広瀬すず【写真:(C)2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会】

根岸監督「誰も見たことのない『広瀬すず』がここにいます」

俳優の広瀬すずが主演を務める映画『ゆきてかへらぬ』が、2025年2月に公開されることが26日に発表された。

同作は、広瀬演じる実在した俳優の長谷川泰子(はせがわ・やすこ)、詩人の中原中也(なかはら・ちゅうや)、評論家の小林秀雄(こばやし・ひでお)という男女3人の出口のない三角関係と壮絶な青春を描く。『探偵物語』や『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』の根岸吉太郎監督がメガホンを取る。また脚本を手掛けたのは、『ツィゴイネルワイゼン』や『セーラー服と機関銃』の田中陽造氏。2人のタッグは『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』以来、16年ぶりとなる。

出演者らのコメントは下記の通り。

○広瀬すず
「今回演じた長谷川泰子は、大正というモダンな時代を自由にというか、必死というのか、無謀に駆け抜けた女性でした。本当に体力のいる役でした。根岸監督はこの作品が16年ぶりの長編映画と聞いておりましたが、それを感じさせない程、現場では監督の体力が一番すごかったですね。根岸監督の映画づくりというものを、この目で見て、体感して、とても贅沢でした。是非、ご期待ください」

○根岸吉太郎(監督)
「大学で学生に映画を教えたり共に学んだりしているうちに、時があっという間に過ぎ去り16年ぶりの長編映画となりました。『ゆきてかへらぬ』は多くの監督や演出家が映画化したいと望んでいた知る人ぞ知る田中陽造さんの珠玉のシナリオです。これを託され5年の準備期間を経て素晴らしいキャストに恵まれ完成しました。今回のすずさんは奥深いところで役を捉え、まるで泰子という主人公に憑依したかのようです。誰も見たことのない泰子の『広瀬すず』がここにいます。大正から昭和へ移る時代を舞台に、ひとりの女とふたりの男の、奇妙な三角関係と真摯で壮絶な青春を描いた作品です。ぜひ、今の時代に青春を送る若者たちに観ていただきたいです」

○田中陽造(脚本)
「女優と詩人と批評家の、二度と戻れない青春時代を描いた映画です。40年以上も前に書いた脚本ですが、今の時代に共鳴してくれればと願います」ENCOUNT編集部

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