ソフトバンクのメキシコ出身育成左腕、20歳の誕生日に決意のブルペン「21歳までに支配下に」腰椎分離症から順調に回復

20歳の誕生日にブルペンで投げるアルメンタ

ソフトバンク育成のアレクサンダー・アルメンタ投手(20)が26日、節目の誕生日に「20歳の誓い」を掲げた。3年目の今季は4月上旬に腰椎分離症を患い、現在は福岡県筑後市のリハビリ組で復帰への階段を上がっている。

「21歳を迎えるまでに支配下選手になって、1軍で投げる」。そう誓った左腕は、誕生日に決意のブルペン入り。腰を痛めて以降は初めて捕手を座らせ、直球にカーブ、スライダー、ツーシーム、チェンジアップを交えて30球。この日は最速145キロをマークした。

メキシコ出身。自己最速は154キロを誇り、メキシカン・リーグで2試合の登板経験がある。一昨年からソフトバンクでプレーし、2年目の昨季は6月下旬にウエスタン・リーグでデビュー。「(3年目の)今年こそは支配下を勝ち取れるように強い気持ちでやってきた」と口にする。

ところが、4月4日のウエスタン・くふうハヤテ戦(タマスタ筑後)に登板した際、腰椎分離症を発症。「最初はけがの状況を理解するのも、受け入れるのもすごくつらかった」。最初の1カ月は腰にコルセットを装着して歩くだけ。コルセットが取れた2カ月目からやれることが増えた。

「少しでも早く復帰したいという思いでやっていた」。ようやくブルペンで投げられるようになり、この日も「今は(腰の)痛みもない。問題なくやれている」と汗を拭った。身長185センチ、体重79キロのバランスが取れた体は伸び盛り。豊かな将来性にあふれている。(浜口妙華)

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