「かんぴょうむき」が本格化 栃木・壬生の農業法人 干して全国に出荷へ

帯状に削り出され、干されるユウガオの実=26日午前8時15分、壬生町羽生田

 栃木県のかんぴょう作りの始まりの地とされる壬生町で、かんぴょうの原料になるユウガオの実を削り出す「かんぴょうむき」の作業が本格化している。

 同町羽生田の農業法人mf(みずのえファーム)では、同所の畑7ヘクタールでユウガオを栽培。今月中旬に収穫とかんぴょうむきの作業が始まった。

 26日は午前5時に作業開始。従業員18人が機械を使って回転させたユウガオの実にかんなを当てて削り、幅約4センチ、長さ2メートルの帯状にして干していった。

 作業は9月上旬まで続く。2日間干した後、問屋を通じて全国に出荷される。同法人の毛塚哲生(けづかてつお)副社長(40)は「伝統的な食材のかんぴょうをたくさんの人に食べてもらいたい」と力を込めた。

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