繰り返される米軍関係の凶悪事件は効果的対策がないことの表れ 1972年以降50年間で強盗・殺人・強制性交などが584件

25日明らかになった、米兵による性暴行事件。

沖縄県内では、1972年以降の50年間で米軍関係者による強盗、殺人、強制性交等などといった凶悪犯の摘発が584件にも上り、後を絶たない。

表面化しない被害も少なくないとされる性犯罪の特徴を考えても、人々が性被害にさらされ続ける沖縄の状況は深刻だ。

1995年には米海兵隊員の男3人による少女暴行事件が発生し、全県的な反基地闘争へと広がった。

女子高校生の抗議(1995年当時)
「私たちに静かな沖縄を返してください。軍隊のない悲劇のない平和な島を返してください」

2016年には元米海兵隊員の男が、うるま市に住む当時20歳の女性を乱暴目的で殺害し、遺体を恩納村の雑木林に遺棄するという凶悪な事件が起きた。殺害された女性が遺棄された現場

県警によると、米軍関係者の刑法犯の検挙件数は1972年の沖縄の本土復帰からの50年で6163件にのぼる。このうち強盗や殺人、強制性交等などといった凶悪犯の摘発は584件。そのなかでも「強制性交等」は134件となっている。

事件が起きるたびに米側は綱紀粛清を誓うが、卑劣な性犯罪は長年繰り返されてきたことを数字が物語っている。

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