「自分が出る必要あるか?」小野伸二が悪夢の06年W杯豪州戦に本音。投入から13分間で3失点「交代からバランスが悪くなった。責任を感じた」

元日本代表MFの小野伸二氏が、6月26日からDAZNで配信されたドキュメンタリー「SHINJI ONO」で、2006年ドイツ・ワールドカップのオーストラリア戦を振り返っている。

ジーコ監督が率いる日本代表は、グループステージ初戦でオーストラリアと対戦。前半に中村俊輔のゴールでリードするも、終盤に3点を奪われて逆転負けを喫した。

「暑かったから、前の選手(FW)も大変だったと思う」と回想した小野氏は、押し込まれながらもリードを保っていた状況で、FW柳沢敦に代わって、79分に投入される。

「自分がこの場面で出る必要あるか? 前めの選手と前めの選手で交代するんだろうなと。そういうふうに思ってたんで、自分が呼ばれるとは思っていなかった」

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そう本音を明かした44歳はこう続ける。

「もちろん準備はしっかりしていた。ただ、(ピッチにいる)選手からすると、『うん? フォワードじゃないのか?』という感じはあったんじゃないかと。攻めるのか、守備をするのか。どっちにベースを置くのかというのが、多分みんなが感じたことではないかなと思ってます」

日本は、その選手交代から5分後に同点に追いつかれると、そこから8分間でさらに2失点。悪夢のような逆転負けを喫した。

小野氏は「自分の交代からバランスが悪くなった部分はあると思いますし、自分が入った中で3失点して、初戦の大事な試合を巻けてしまって責任はすごく感じました」と語っている。

ジーコジャパンはこの敗戦が響き、1分け2敗でグループステージ敗退。稀代のファンタジスタにとって、このオーストラリア戦がW杯最後の試合となったのだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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