ソフトバンクついに勝率7割台、昨季46勝だった先発陣の白星は早くも30勝 「投打のバランス」が生む驚異的白星ペース

オリックスに連勝し、タッチを交わすソフトバンクナイン(撮影・永田浩)

◆オリックス1―5ソフトバンク(26日、京セラドーム大阪)

ついに大台に乗った。小久保ホークスの勝率だ。この日もオリックスに5―1と快勝。チームは7カード連続勝ち越しとなり、勝率は7割台(7割3厘)に突入した。

要因は「投打のバランス」が優れていることに尽きるだろう。まず打線はチーム打率(2割6分2厘)、同本塁打(47本)、同得点(293点)といずれもリーグトップの数値をたたき出す。交流戦中に柳田がケガで戦列を離れたが、不在を感じさせない頼もしさだ。

一方、投手陣も先発、中継ぎ陣がフル回転だ。この日の勝利でチームは今季45勝目となったが、8回4安打1失点と好投した大関に白星が付いたことで先発陣の今季白星は節目の30勝となった。3位に終わった昨季の先発陣の白星が46勝だったことを考えると、現状の首位快走もうなずける。

中継ぎ陣も負けていない。この日は2番手ヘルナンデスが9回を無失点で切り抜け、チームを勝利に導いた。これで今季のチームは6回終了時、リードしていれば無傷の30連勝とこちらも驚異の数字に達した。その〝道中〟で2試合だけ7回以降に逆転を許す試合もあったが、打線の奮起で最終的に勝利を収めている。

あまりの勝ちっぷりに、他球団との差を問われることが多くなってきた指揮官だが「まだ6月」と慢心はない。ただ、驚異的なペースで白星を積み重ねていることも間違いない。(石田泰隆)

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