評価急上昇中のイタリア代表CBカラフィオーリ、注目の移籍先は? 「どんな値段が付くのか、ボローニャは冷静に観察」伊紙が見解「ユーベやマドリー、プレミア勢が…」

今夏の移籍市場で目玉になりそうなのが、ボローニャのCBリッカルド・カラフィオーリだ。ローマの下部組織で育ったカラフィオーリは、ジェノアとスイスのバーゼルを経て、2023年8月にボローニャに移籍。チアゴ・モッタ監督の下、本職のサイドバックではなくセンターバックで起用されると、守備面に加えて持ち前のパスセンスやドリブルでの持ち上がりで攻撃面でも貢献。CBながら2ゴール・5アシストを記録し、EURO2024に挑むイタリア代表に初招集された。

EUROではグループステージ初戦のアルバニア戦で先発するサプライズ。続くスペイン戦、クロアチア戦でもフル出場を果たした。クロアチア戦では後半アディショナルタイムにドリブルで敵陣に侵入して、マッティア・ザッカーニのゴールをお膳立て。22歳の新星CBが、イタリアの決勝トーナメント進出に絶大な貢献を果たした。

そんなカラフィオーリは、今夏にボローニャから新天地に移ると見られている。伊紙『Gazzetta dello Sport』は6月26日の記事で、カラフィオーリの移籍に関する状況を説明。「契約が27年まで。来シーズンはチャンピオンズリーグに出場するため、ボローニャはカラフィオーリを保持し続けたい」としながらも、「恩師のチアゴ・モッタが新監督に就任したユベントスが獲得を目指している」と記載した。
さらにEUROでの印象的な活躍もあって、カラフィオーリの名前が欧州中に浸透。プレミアリーグのビッグクラブをはじめ、イタリア人監督カルロ・アンチェロッティが率いるレアル・マドリーも獲得を検討していると、同紙は伝えている。

続けて、「ボローニャは、バーゼルから400万ユーロ(約6億8000万円)で獲得したが、もしカラフィオーリを売却した場合、利益の40パーセントをバーゼルに支払わなければいけない。そのため、ボローニャは自分たちの“宝石”にどんな値段が付くのか、冷静に観察している」と記し、手放す場合はできる限り高値で売却したい意向があるようだ。

23ー24シーズンが始まった時点で、世間的に無名だったカラフィオーリの推定市場価格は500万ユーロ(約8億5000万円)だった。ところがセリエAでの活躍もあって、23年12月には1300万ユーロ(約22億1000万円)に、24年3月には2500万ユーロ(約42億5000万円)にアップ。24年6月時点の最新の評価額は3000万ユーロ(約51億円)と、短期間で市場価格が急上昇した。現在のマーケットでは「4000万ユーロ+ボーナス」と、5000万ユーロに近い評価とも言われている。

瞬く間に欧州中に名前を轟かせたカラフィオーリは、はたしてどのクラブに、どのくらいの金額で移籍するのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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