運転免許試験 20言語で対応 外国人が円滑に運転免許を取得 長崎県警

 外国人が円滑に運転免許を取得できるよう、県警は28日から20言語による運転免許の学科試験を導入する。運転手の労働時間規制を強化する「2024年問題」を背景に、深刻な人手不足に対応し、外国人労働者を受け入れやすくする。
 県警運転免許管理課によると、自家用車などを運転できる「第1種運転免許」は英語、中国語、ベトナム語でも実施。昨年は延べ375人が受験した。バスやタクシーの運転に必要な「第2種運転免許」は先月7日から、英語での試験が始まったが、まだ受験者はいない。
 20言語による試験は「第1種」(原付免許、小型特殊免許を除く)、「第2種」、運転免許取得のため一般道路で練習する「仮運転免許」の3種類が対象。スペイン語や韓国語、ウクライナ語などで受験が可能になる。
 同課の宮園清次席調査官は「外国語による試験を通して日本の交通ルールを学び、安全運転につなげてほしい。人手不足の解消に貢献できれば」と話した。

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