堂本剛と綾野剛が初共演 小林聡美は16年ぶりの荻上直子監督作 吉岡里帆、森崎ウィンも 「まる」キャスト

2024年10月より劇場公開される、堂本剛主演、荻上直子監督・脚本の映画「まる」に、綾野剛、吉岡里帆、森崎ウィン、小林聡美が出演することが発表された。

綾野剛が演じるのは、堂本演じる主人公・沢田のアパートの隣人で、売れない漫画家の横山。堂本とは初共演となる。沢田と同じく現代美術家のアシスタントとして働く矢島役を務めるのは吉岡里帆。さらに、ミャンマー出身のコンビニ店員・モー役に森崎ウィン、野心的なギャラリーオーナーの若草萌子役に小林聡美が顔をそろえる。小林は、16年ぶりの荻上直子監督作の出演となる。

「まる」は、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田を主人公とした作品。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなすことに慣れてしまっている沢田。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕のけがが原因で職を失う。部屋に帰ると床には1匹のアリがいる。そのアリに導かれるように描いた◯(まる)を発端に、日常が◯に浸食され始める。沢田を演じるのは堂本剛。「彼らが本気で編むときは、」「波紋」の荻上直子が、監督・脚本を務める。

綾野剛らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■綾野剛:横山(沢田の隣人の売れない漫画家)
ひとつひとつ祈りを大切に紡ぐ堂本剛さん。
ひとつひとつ心の襞を大事に編む荻上直子監督。
その無限のキャンバスに全部署の丹精が織り込まれていく。とっても変梃で健やかで、鮮やかで眩しくて。たまらなく愛おしい"まる"が誕生しました。

■吉岡里帆:矢島(現代美術家のアシスタント)
荻上組、念願の初参加です。昔から監督の作品のファンで、以前荻上さん脚本の作品に参加させて頂いたこともあり、大変嬉しいお誘いでした。監督の作品から感じる丸くて優しい抱擁して貰えるような世界はある種憧れの場所でした。
しかし、ここに来て今作の"まる"は新しい荻上作品の風がビュンビュンと吹いているように思います!タイトルとは裏腹にまるく収まろう、まるく関わり合おう、まるく落ち着こう、そういった事とは正反対の"まる"からの脱却、逸脱、と良い意味の裏切りを秘めた作品です。荻上監督のパンキッシュな一面に触れることが出来たのが貴重な体験で楽しかったですし、堂本剛さんとの共演も静かにワクワクとする時間でした。
何か収まり良い所から抜け出したいと思っている方にこの作品をぜひ見て頂きたいです。

■森崎ウィン:モー(ミャンマー出身のコンビニ店員)
荻上監督と堂本剛さんの紡ぐ物語の中で、自分のルーツでもあるミャンマー人青年として生きる事ができ、嬉しい限りです。
国を超え遠い地で営む生活。夢や希望だけでは生きていけない現実を目の当たりにしながらも、生きる喜びを味わう。人生に丸をつけるその日まで、どうやって過ごすか、問われているような撮影の日々でした。僕自身も、演じたミャンマー人青年と共に、福徳円満で円満具足な日々に憧れたのかもしれません。
是非、劇場でご体験くださいませ。

■小林聡美:若草萌子(野心的なギャラリーオーナー)
16年ぶりに荻上監督作品に参加させていただきました。演じたのは、物事に意味や価値を求め、狂騒的になっていく私たちの姿を象徴するような、ギャラリーオーナーです。苦み走っています。周りに惑わされず、自分を信じること、表現することは、とても難しいこと。でも、ときには惑わされたり、痛手を負ってもいい。
そんな、「まる」という言葉の哲学的な世界観を突き抜けたあたりを、楽しんでいただければと思います。

【作品情報】
まる
2024年10月 ロードショー
配給:アスミック・エース
© 2024 Asmik Ace, Inc.

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