京成電鉄の株主総会、英ファンドのOLC株削減提案を否決

Ritsuko Shimizu

[東京 27日 ロイター] - 京成電鉄が27日開いた定時株主総会で、英投資ファンドのパリサー・キャピタルによるオリエンタルランド(OLC)株の一部売却を求める株主提案を否決した。関係者が明らかにした。

パリサーは、2025年1月1日以降に適用されるべき資本配分政策を策定・公表・維持することや、遅くとも26年3月までに保有するオリエンタルランド株を15%未満まで引き下げることを求めていた。

議決権行使助言会社大手のインスティテューショナル・シェアホルダー・サービス(ISS)とグラスルイスは、株主提案に対して賛成を推奨していた。

一方、京成電鉄は、OLC株の一部売却が目的化された提案だと指摘。保有するOLC株式は、中長期的な企業価値向上のために必要となる大型投資の原資となり得る貴重な資産などとして、株主提案には反対していた。京成電鉄は3月にOLC株1%の売却に踏み切っている。

*経緯を追加しました。

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