少女暴行事件 県が米軍嘉手納基地司令官に抗議も 米側から謝罪なし

事件に遺憾の意を示す一方、謝罪の言葉はありませんでした。

アメリカ空軍兵の男が少女に性的暴行を加えた事件を巡り県はきょう、嘉手納基地の司令官に抗議しました。

▽池田副知事:
「米軍兵士によるこのような非人間的で卑劣な犯罪は女性の人権を蹂躙する重大かつ悪質なものであり断じて許すことは出来ず強い憤りを覚えるものです」

事件は去年12月、嘉手納基地所属の空軍兵の男が16歳未満の少女を自宅に連れ去り性的暴行を加えたとして起訴されたものです。

池田副知事は再発防止と被害者への謝罪や適切な補償を求めました。

▽嘉手納基地エバンス司令官:
「この事件に深い懸念を持ち県民に心配をかけていることを遺憾に思っています」

「今後も捜査や裁判に全面的に協力する」とする一方、アメリカ側から謝罪の言葉はありませんでした。

面談後、エバンス司令官は男の身柄について「嘉手納基地で拘束しパスポートもアメリカ政府に回収されている」と説明しました。

事件に対する怒りが広がっています。那覇市議会では27日、事件への抗議や再発防止、日米地位協定の抜本的な改定を求める抗議決議と意見書を全会一致で可決しました。

少女への性的暴行という重大事件にもかかわらず、起訴からおよそ3か月もの間、外務省や県警から県に対し情報提供が無かったことも問題視しています。

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