味付けメンマを商品化 小山のラハイナ・コーポレーション 地元の竹を活用し製品多様化

味付けメンマなど、地元の竹を活用したラハイナ・コーポレーションの商品

 竹炭製品などを手がけるラハイナ・コーポレーション(小山市中久喜、速水英幸(はやみずひでゆき)社長)は27日までに、孟宗(もうそう)竹などの幼竹を原料にした味付けメンマを発売した。

 地主の管理が行き届かずに放置される竹林が増える中、同社は竹林整備や伐採サービスの提供、処分する竹の無料引き取りなどに取り組む。土壌改良材としての竹チップやパウダー、竹炭の製造販売も行う。

 放置竹林対策として2021年からは、小山市産の孟宗竹や真竹の幼竹を原料にしたメンマ製造に乗り出した。22年には塩蔵したメンマを商品化したが、消費者からはすぐ食べられる味付けメンマを求める声があった。

 新商品は国産メンマ製造が盛んな福岡県糸島市の業者に小山市産メンマを送り、製造を委託した。しょうゆ味で90グラム550円。

 速水社長は「今後はワインに合う味付けも開発するほか、海外で展開する日本料理店向けに輸出することも検討したい」と話している。

 同社は竹炭にミネラルが豊富に含まれることなどにも着目。23年に「竹炭塩」と「竹炭せっけん」を商品化するなど、竹を使った製品の多様化を進めている。

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