【中国】中国のEV生産、今年1千万台突破=識者[車両]

中国科学技術協会の万鋼主席(元中国人民政治協商会議全国委員会副主席)は26日、遼寧省大連市で開催されている夏季ダボス会議で、中国の今年の電気自動車(EV)生産台数が1,000万台を突破するとの見方を示した。前年から少なくとも49%増える計算。EVの発展には国が長期的な目標を示し、科学研究とイノベーションで先頭に立つ必要があり、長期的な支援が欠かせないと強調した。ネットメディアの澎湃新聞が伝えた。

中国自動車工業協会によると、EVの2023年の生産台数は前年比22.6%増の670万4,000台。EVとプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)を合わせた「新エネルギー車(NEV)」の生産は35.8%増の958万7,000台だった。

万氏は、「EV市場の競争は常に健全であるべきで、目標は顧客のさまざまなニーズを満たすことにある」と述べ、メーカーはシェアを奪い合うのではなく、品質をより重視すべきだと強調した。自動車各社が低価格ではなく高品質な発展に競争を集中すれば、EVの発展はより高い段階に入る可能性があると呼びかけた。

欧州連合(EU)と米国の中国製EVに対する追加の輸入関税については、「海外市場が中国のEVに驚き、パニックになっているのは貿易と投資がまだ統合されていないためだ」と指摘。中国企業は投資を通じて現地の産業チェーンに参入し、グローバル化を進めることができるとの見方を示した。

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