「誰かケガしたら責任とれるの?」カナダ戦の会場で突然の雨漏り…日本男子バレー4強進出も、トラブルに“不安”の声「劣悪環境すぎ」【ネーションズリーグ】

思わぬトラブルに不安の声が広がっている。

バレーボール最強国を決める「ネーションズリーグ(VNL)」は現地6月27日、ポーランドのウッチを舞台にノックアウトステージの決勝ラウンドが開幕し、2年連続のメダルを狙う日本代表(世界ランク2位)は予選ラウンドで逆転負けを喫したカナダ代表(同9位)と準々決勝で再戦し、3-0(26-24、25-18、26-24)のストレートで撃破。2年連続ベスト4進出を決めた。

日本はカナダの好サーブで守備が崩されるも、粘り強いバレーで接戦をモノにして先取に成功した。続く第2セットはバックセンターからの攻撃が効果的に機能し、7点差をつけて押し切った。

王手をかけた第3セットは相手の反撃で劣勢になるもクイックやミドル攻撃で追いつくと、エースの石川祐希が強烈スパイク、そしてブロックなど攻守で躍動する。第1セット同様再びデュースの接戦になるも、最後は石川が渾身のスパイクを叩きつけ、終わってみれば頼れるキャプテンが最多26得点の大爆発で粘るカナダをねじ伏せた。

予選ラウンドでのリベンジを見事に完遂した日本だが、予想もしないトラブルで試合の進行が何度も中断する場面があった。

試合開始前、会場の外はヒョウが降り注ぐほどの荒れた天候で会場の屋根をヒョウが貫通し、一部雨漏りする珍事が起きた。第2セット途中からポタポタとコートの中に水滴が落ちて、濡れた部分を会場スタッフが慌ててタオルやモップで拭きながら試合は進行した。

幸いにも水滴で足を滑らすようなアクシデントはなかったが、両チームの選手たちは時折り天井を見上げながらプレーし続けた。
バレーボールの試合ではあまり見られない珍事にネット上も関心が注がれ、雨漏りによって怪我につながらないよう願うコメントが見受けられた。

「ポーランドの会場は今すぐ雨漏り直しておくれ!」
「雨漏りなんて、危なすぎる!」
「選手達がケガしたら、どう責任とるのよ」
「雨漏りって…これで国際大会できる神経がわからん」
「劣悪環境すぎ」

予想もしないトラブルにも負けず、難敵を退けた日本は2大会連続でベスト4の切符を掴んだ。準決勝はスロベニア(世界ランク3位)対アルゼンチン(同8位)の勝者と現地29日に対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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