準グランプリに深堀さん、森内さん 長崎県クラシック音楽家の登竜門 新人演奏会

県新人演奏会で受賞した(左から)審査員特別賞の大槻さん、準グランプリの深堀さんと森内さん、審査員特別賞の築山さん=佐世保市、アルカスSASEBO(県文化団体協議会提供)

 長崎県クラシック音楽家の登竜門、第51回県新人演奏会(県文化団体協議会主催、長崎新聞社など後援)が22日、佐世保市三浦町のアルカスSASEBOで開かれた。グランプリ該当者はなく、準グランプリにはバイオリンの深堀櫻子さん(16)=長崎市出身、東京音楽大付属高2年=、ピアノの森内暖安さん(22)=同市出身、長崎大医学部2年=が選ばれた。
 本県の若手演奏家の育成や音楽文化の向上などを目的に毎年開催。今回は声楽、ピアノ、管楽器、弦楽器など6分野に35人の応募があり、オーディションを通過した10人が演奏会の舞台に立った。
 深堀さんはチャイコフスキーのバイオリン協奏曲ニ長調第1楽章を披露。「演奏自体は細かいミスがあり悔しい思いでいたが、結果発表で名前を呼ばれてうれしく、安心した。高校から東京で学んできて、成長した姿を皆さんに見せられたのではないか」と語った。
 森内さんはG・フォーレのノクターン第6番を演奏。「オーディションでの改善点を踏まえて臨み、納得のいくパフォーマンスができた。自分としては期待以上の結果」と喜び、医学と音楽の両立を目指してさらに努力していきたいと述べた。
 審査員特別賞には、ピアノの大槻愛美さん(20)=大村市出身、愛知県立芸術大3年=、クラリネットの築山由菜さん(21)=佐世保市出身、国立音楽大3年=が選ばれた。

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