犠牲者3700人余り「福井地震」から76年 “惨禍の教訓を次の世代に” 福井市で追悼式

3700人余りが犠牲となった福井地震の発生から28日で76年が経ち、福井市では犠牲者を悼む追悼式が行われました。

福井地震は、76年前の1948年6月28日に発生し、3700人余りの犠牲者を出しました。式には、遺族や関係者ら約40人が参列。西行市長は「震災や災害による被害、教訓が風化しつつある今日だが、このような惨禍を風化させることなく、次の世代につなげていくことは今を生きる私たちに課せられた責務」と話しました。

午前11時のサイレンに合わせて、参列者が黙とうを捧げた後、献花台に花をたむけました。

遺族の嶋田康弘さん(65)は「家の下敷きになって母親の兄が焼死した。母親は柱が頭に当たって動けず、後で救助された。その母が2年前の同じ日に亡くなったので、何かの縁かなと思い参列した。多くの方が亡くなっている中で、少しでも前もって準備しておけば救われた命もあるのかなと、つくづく感じている」と話していました。

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