「楯が重くて今にでも倒れそう」20代女性記者 警察学校に一日体験入校 職質にも挑戦「強くて優しい警察官になって」【岡山】

ドラマの舞台として登場することもある「警察学校」。実際にどんなことをしているのか、みなさんはご存じですか?未だ謎の多い警察学校に、RSK山陽放送の砂山記者が1日体験入校し調査してきました。

一日体験入校で記者を待っていたのは

「1,2,そーれ!」

岡山市北区玉柏にある、岡山県警察学校です。ここには、警察官を志す若者が集まり、高卒は10か月間、大卒は6か月をかけて1人前の警察官を目指します。

(砂山祐佳里記者)
「これからこちらの約6kgの楯を使った訓練が始まります。もうすでに汗だくです」

まずはじめに体験したのは、「楯の扱い方」を学ぶ訓練。小雨が降ろうともお構いなし。見よう見まねでどうにかついていきます。

ひと通り楯の構え方を学んだあとは、楯を抱えた状態でのランニングに挑戦。雨でぬかるんだグラウンドに足を取られつつも、前を走る学生に必死について行きました。何とか完走したものの…。

(砂山祐佳里記者)
「もう何も言えないです。もう楯が重くて重くて、もう今にでも倒れそうです」

一方、入学して約9カ月の女性は涼しい顔。

(警察学校生)
「毎日最低1時間は走ってます。みんな同じ思いで頑張っているのと、自分が何のために警察官になりたかったのかを考えたら頑張れました」

厳しい訓練のあとは

厳しい訓練の後は、同期みんなで昼食。打って変わってなごやかムードです。

(警察学校生)
「しんどいことをした後とか、やっぱりこうやってみんなで揃って飯を食べる。つかの間の休息です。県民の安心と安全を守れる強い警察官になりたい」

昼食を終えた後は、犯罪捜査の入り口にもなる職務質問の訓練です。実際の現場を想定したもので、自転車に乗った不審者を検問するという内容。質問の途中で不審者が大声をあげたり、突然逃走を図ったりと一瞬たりとも気が抜けません。

「ここらへんの盗難被害を防止するために、申し訳ないですけど協力してほしい」

何とか相手をなだめつつ、免許証と自転車の登録情報を照合。最終的に、自転車の窃盗容疑で現行犯逮捕に導きました。

(担当教官 板野紀之警部補)
「いかに毅然とした対応ができるか、相手の嘘を見抜いたりだとか追求できるかっていうのも新任警察官に必要な技能ですので。強くて優しい警察官になってほしいです」

岡山県警察学校で日々鍛錬に励む新人たち。そんな彼らが1人前の警察官となって岡山県を守る日はもうすぐです。

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