国の特別天然記念物、二ホンライチョウの保護増殖事業で大きな前進です。
富山市ファミリーパークは28日、野生の雄からの人工授精で2羽がふ化したと発表しました。
国内初の成功例です。
ファミリーパークによりますと、北アルプス・乗鞍岳に生息する野生のオスから採取した精液を、ファミリーパークで飼育しているメスに人工授精し、産卵した12個の卵から28日2羽が無事にふ化したということです。
野生のオスの精液を用いた人工授精によるふ化の成功は、今回が国内で初めてとなります。
1羽目のふ化は、28日午前3時20分に確認され、7時間後の10時14分に2羽目がふ化しました。
共に性別はまだ分からないと言うことです。
ファミリーパークによりますと、「ヒナはふ化した後の2週間までが特に体調を崩しやすいことから、衛生管理などを徹底して注意深く観察していきたい」ということです。
ファミリーパークでは、2015年から環境省と日本動物園水族館協会が定める計画に基づき、ニホンライチョウの繁殖技術の確立を目指してきました。
これまでの取り組みが、一つ実を結んだことになります。