裁判で無罪主張の方針 警察の内部資料を漏らした罪の鹿児島県警元幹部

警察の内部資料を漏えいしたとして、国家公務員法違反の罪で起訴された県警の元幹部が、今後の裁判で無罪を主張をする方針であることが分かりました。

県警の前の生活安全部長、本田尚志被告は退職後の2024年3月、警察の内部資料を北海道在住のジャーナリストに漏らしたとして、国家公務員法違反の罪で起訴されています。

本田被告の弁護士は28日、今後の公判での弁護について無罪を主張する方針を明らかにしました。
本田被告の弁護士は、資料を郵送した本田被告の行為は、公益通報またはそれに準ずるものであることや、県警が本田被告が郵送したデータを発見したとされる、インターネットメディア「ハンター」への家宅捜索は違法である可能性があることを根拠に無罪を主張する方針です。

本田被告は情報漏えいの理由について、県警の野川明輝本部長が現職警察官による事件を隠ぺいしたことを告発するためとしていますが、野川本部長は隠ぺいを全面的に否定し、両者の主張は食い違っています。

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