【栃木】国学院大栃木短大の地域連携授業「いちご学」の一環として、岩下食品(沼和田町)の岩下和了(いわしたかずのり)社長が26日、本町の岩下の新生姜(しょうが)ミュージアムで、人間教育学科の学生23人に特別講義し、物事を深掘りする重要性を語った。
いちご学はイチゴを座学と現場で学び、スイーツ作りなどを体験するほか、歴史や文化まで多面的に掘り下げている。特別講義は地域の産業を通じてイチゴを考え、地元の魅力に気づいてもらおうと企画した。
岩下社長が生姜とピンクにあふれた施設内を案内し、商品の歴史や関連商品の展開を説明した。学生からは「なぜ展示物を集合させているのか」「なぜ新生姜はピンクなのか」などの質問が上がった。
岩下社長はピンクを強調する理由として「お客さまの声でポジティブな価値だと気づかされた。求められる方向に動きを先取りして変化させることが大事」と指摘。いちご学を例に「物事を深掘りすると、関連する周りの面白いものが見つかる」と話し、好きなものを突き詰めるよう訴えた。