推しは「デンリュウ」 長崎県とポケモンが連携 『ポケふた』、コラボ商品も 

長崎県の魅力を発信する「ながさき未来応援ポケモン」にデンリュウ(右)が就任し、県内各市町にマンホールの「ポケふた」が順次設置される=県庁

 長崎県と、ゲームやアニメで世界的に人気のポケットモンスター(ポケモン)のプロデュースを手がける会社「ポケモン」(東京)は28日、本県の活性化へ向けて連携協定を結んだ。「ながさき未来応援ポケモン」に「デンリュウ」が就任し、本県の魅力を国内外に発信していく。
 同社は2018年から、各地で「推しポケモン」を選定し、ポケモンと地域の魅力を同時に発信する「ポケモンローカルActs」を展開。これまで連携協定を結んだ9道県には、ポケモンファンが訪れたりするなど地域振興に一役買っている。
 本県は入り組んだ海岸線と多くの島々があり、「灯台」の数も日本有数。デンリュウは「ライト(光)ポケモン」の一種で、尻尾の先がまぶしく輝き灯台のように海の道標となるという。長崎ゆかりの童歌「でんでらりゅうば」もあり、本県と親和性が高いポケモンとして選ばれた。
 協定内容は、県の魅力発信や観光振興・誘客促進、子ども・子育て支援など5項目。第1弾としてデンリュウと地域の魅力が描かれたカラフルなマンホールの「ポケふた」を、近く長崎、佐世保、大村、雲仙、新上五島の5市町に設置。26年度までに県内全市町に設置し、世界に一つだけの「ポケふた」を活用したイベントも展開する。
 県産品振興の第1弾として、文明堂総本店(長崎市)とのコラボ商品「デンリュウの長崎カステラ」も販売される。
 県庁であった連携協定発表式で、同社の宇都宮崇人最高執行責任者(COO)は「日本の窓口として外国の船が集まった長崎の歴史、国際都市として海外と積極的に交流していく長崎の未来。この両方にデンリュウは相性が抜群」とあいさつ。大石賢吾知事は「ポケモンは世界で愛されている。デンリュウが長崎の応援に来てくれ、光栄でうれしく、わくわくしている」と述べた。

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