男鹿のギバサ生育不良 昨年の高水温影響?廃業決めた業者も

海中に自生するギバサ

 本県でギバサと呼ばれ親しまれる海藻「アカモク」の生育不良が目立っている。昨年の海水温の上昇が影響した可能性があり、男鹿市では原料不足のため廃業を決めた水産加工業者も出ている。近年は健康効果が注目され、需要が拡大傾向にあるだけに、関係機関は資源維持の取り組みに力を注いでいる。

 4月末から5月にかけ、ギバサの採取が盛んになる男鹿市戸賀地区。今年は漁場に漁師たちの姿はなかった。例年は17トンほどの水揚げがあるというが、今年は資源保護のため禁漁にしたためだ。

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