佐賀・長崎 2022年観光PRキャンペーン実行委発足 新幹線と相乗効果狙う

2022年のDCに向けて意気込む実行委メンバー=佐賀市内

 JRグループと長崎、佐賀両県が協力して全国的に観光をPRする「佐賀・長崎デスティネーションキャンペーン(DC)」の実行委員会が30日、発足した。キャンペーン期間は2022年10~12月で、九州新幹線長崎ルートの暫定開業の時期と重なり、「開業を最大限に生かす絶好の機会」として相乗効果を狙う。
 DCはJRグループ6社が年4回、地方自治体などと連携して展開する大規模な観光キャンペーン。地元が企画開発などを担い、JRが全国の主要駅や列車内などで集中的にPRする。本県がDC対象となるのは16年以来4度目。
 実行委は両県の観光部局と観光連盟、JR九州で構成。佐賀市内であった設立総会で、佐賀県文化・スポーツ交流局の田中裕之局長は「新幹線開業を最大限に生かす絶好の機会。両県の将来を見据えた観光地づくりのため、気持ちを一つにして取り組む」とあいさつ。県文化観光国際部の中崎謙司部長は「開業効果を両県全域に波及させることが九州全体の発展につながる。知恵を出し合って両県の魅力を磨き、コロナ禍に対応した旅を提案したい」と話した。
 今後、両県がそれぞれ各市町や商工団体などと協力して観光素材の見直しやイベント開発、受け入れ態勢の強化を進める。来年秋には全国の旅行業者向けに、商談会や現地視察などをする宣伝販売促進会議を開く予定。

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