速達型新幹線 諫早駅停車を 長崎県南協議会が国に要望

 長崎県諫早市と島原半島3市、経済団体でつくる九州新幹線西九州ルート県南地域活性化協議会の宮本明雄会長(諫早市長)は12日、国土交通省を訪れ、2022年秋の暫定開業後、すべての速達型新幹線の諫早駅停車をJR九州に働き掛けるよう要望した。
 開業後は停車駅の少ない速達型と、各駅停車の緩行型の2種の新幹線が走る予定になっており、12年の国の想定では速達型が16本、緩行型が15本。協議会は要望で、現在の在来線特急の運行から住民サービスが低下しないよう求めており、具体的な開業日程やダイヤ、料金などの早期公表も要請した。
 庁内の関係部局を回った宮本会長は「開業効果を最大限発揮するため、すべての速達型の停車は必要」と話した。未着工区間の新鳥栖-武雄温泉をフル規格で整備することや、諫早駅の周辺整備に対する十分な財政支援も要望した。
 また、諫早市単独の政策要望も並行して実施し、農林水産省には諫早湾干拓の開門問題の解決に向けた取り組みを進めるよう求めた。


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