五島市では年末になると、各家庭で特産のかんころ餅を作り、近所の人や親戚、島外の子らに贈る風習が残る。
小泊町の平田耕一さん(80)宅には24日早朝から、親戚や近隣住民が集まった。平田さんが今年収穫したサツマイモを薄く切って干した「かんころ」を、もち米と一緒に蒸し、独自の配合で砂糖や塩、ごまを投入。機械で練り合わせ、女性陣が300グラムずつ細長く成形した。今年は150個ほど作るという。
作業を手伝った耕一さんの義弟、平田俊治さん(63)は「かんころ餅は昔から年末のごちそうで、これがないと年が越せない。軽く焼いて焦げ目を付けるとおいしい」と顔をほころばせた。
五島でかんころ餅作り 「焦げ目付けるとおいしい」
- Published
- 2020/12/26 10:47 (JST)
- Updated
- 2020/12/26 15:54 (JST)
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