5日の新日本プロレス東京ドーム大会で、SANADA(32)がEVILとの因縁マッチを制した。
昨年7月にロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを裏切りバレットクラブ入りした元パートナーとの遺恨対決は、戦前の予想通り乱戦となった。ラウンディングボディープレスをヒザで迎撃されると、EVILがレフェリーの気を引くスキにセコンドのディック東郷(51)が介入。ワイヤーチョーク攻撃に苦しんだ。
それでも何とかこれを逃れると、EVILとの同士討ちを誘って東郷を試合から排除する。ならばとギアを上げたEVILのタイガー&ドラゴンスープレックス、首折り弾を浴びながらも、急所攻撃は読み切って阻止。掟破りのEVIL(変型大外刈り)で逆転し、ポップアップ式のTKOでたたみかける。最後は必殺のラウンディングボディープレスで圧殺し完璧な3カウントを奪ってみせた。
昨年のG1クライマックス準優勝者は戦前から、元2冠王者のEVILに勝利後はIWGPヘビー級王座戦線への挑戦権利を主張していた。試合直後はノーコメントだったものの、メインでジェイ・ホワイト(28)を破りIWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王座初防衛に成功した現王者・飯伏幸太(38)の前に登場。スーツ姿でリングに上がると「チャンピオン。こんな時だからこそ、プロレス界の希望となるSANADAからの挑戦表明というギフト受け取っていただけますか」と宣戦布告した。飯伏もこれを受諾したため次期挑戦が決定的。昨年のG1クライマックス優勝決定戦のリベンジマッチで、IWGP初戴冠を狙う。