5日の新日本プロレス東京ドーム大会で、IWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者の飯伏幸太(38)がジェイ・ホワイト(28)の挑戦を退け初防衛に成功した。
前夜の4日大会で内藤哲也(38)からベルトを奪取。2夜連続で立った年間最大興行のメインイベントで、昨年11月大阪大会でG1覇者に与えられる2冠挑戦権利証を〝強奪〟された因縁の相手とのリベンジマッチに臨んだ。
内藤との激闘のダメージが残る飯伏は、万全のコンディションで現れたジェイに長期戦に持ち込まれて大苦戦を強いられた。40分過ぎには伝家の宝刀・フェニックススプラッシュをさく裂させるが、セコンド・外道(51)がレフェリーのカウントを妨害して勝利を奪えない。
再びジェイの猛攻にさらされた飯伏は、ネックロックスープレックスホールド、クロスアーム式ブラディサンデーを浴びてしまう。それでもたびたび繰り出されたブレードランナーだけは回避する。カウンターのラリアートから後頭部へのカミゴェを決めて形勢を逆転すると、最後はカミゴェ一閃。実に48分5秒に及んだ死闘に終止符を打った。
試合後のリング上にはSANADAが登場し挑戦表明を受けた。飯伏も「僕もSANADAさんともっともっと試合したい。よろしく」と受諾し次期挑戦が決定的。最後は「逃げない、負けない諦めない。そして絶対裏切らない。そして本当の神に、なったー!」と万感の思いを込めて叫び、花道を引き揚げた。
さらにコメントブースでは新たな野望も口にした。「ICのベルトと、IWGPヘビーのベルト。これを一つにしたい。僕は〝最高〟も〝最強〟も欲しいし、誰もICだけに挑戦したり、IWGPヘビーだけに挑戦していない。じゃあなんの存在意義があるんですか、2冠に。僕はこれを一つにしたい」と、2冠の〝統一〟を提唱した。
「このベルトを一つにして、どんどんプロレスを広めていきますよ」と目を輝かせた飯伏が、2021年のプロレス界の中心に立ってけん引する。