昨年の火災発生37件 島原地域広域市町村圏組合管内 過去2番目の少なさ

島原地域広域市町村圏組合管内の火災発生件数と救急出動件数の推移

 島原地域広域市町村圏組合消防本部は管内(島原、南島原両市と雲仙市国見、瑞穂両町)の昨1年間の火災、救急の概要をまとめた。火災発生件数は37件で前年比3件減少。出火原因は、今回もたき火が11件(前年比1件減)と最多だった。
 全体の件数は、統計を取り始めた1972年以降、2017年と並び2番目に少なかった。種別では建物が16件(同1件減)で過去最少。この他、林野が1件(同1件減)、車両3件(同3件増)、その他17件(同4件減)だった。地域別では南島原市が21件、島原市は11件で、いずれも前年と同数。雲仙市の2町は計5件(同3件減)だった。
 死者数は2人(同1人減)、負傷者は6人(同3人増)。出火原因はたき火以外では、ろうそくなどの灯火、ストーブが各2件だった。
 救急出動件数は同291件減の4791件と、10年ぶりに5千件を下回った。急病者に対する出動が2666件(同179人減)で最多だった。
 同本部予防課は「近年、火災が少ない背景として、住宅用火災報知機の普及が考えられる」と分析。出火原因で最も多いたき火について「不注意が多い。火の取り扱いに注意し、確実に後始末をしてほしい」と呼び掛けている。

© 株式会社長崎新聞社