新日本プロレス30日愛知県体育館大会でNEVER無差別級王者・鷹木信悟(38)に挑戦する棚橋弘至(44)が24日後楽園ホール大会の前哨戦で勝利を収め、同王座初戴冠に弾みをつけた。
棚橋はこの日、飯伏幸太、マスター・ワトと組み鷹木、SANADA、BUSHI組との6人タッグ戦に出場。鷹木との激しい打撃戦からドラゴンスクリューを決めるなど軽快な動きで好調をアピールした。
さらにBUSHIに狙いを定めると、テキサスクローバーホールドに捕獲。鷹木がカットに入るが棚橋は意地でBUSHIの両足を離さない。ならばと走り込んできた鷹木にワトがスワンダイブ式エルボーアタックを決めると、腰を深く落としてBUSHIからギブアップを奪ってみせた。
試合後のリング上で棚橋は「鷹木選手、彼はチャンピオンの器。そう思いました。けど! 俺のほうがチャンピオンの器! 1週間後、チャンピオン姿、楽しみにしていてください」とアピール。勝利のエアギターから「愛してま~す!」の絶叫で大会を締めくくった。
「ここ数年ないくらい、気持ちが充実しています。俺が引き出されたのかな。悔しいかな、それだけ鷹木選手の存在、力量、チャンピオンとしてふさわしいということ。今、この時期、このタイミングで鷹木選手と巡り会えたこと、感謝します。だから全力で、鷹木選手のイメージ通りの、それ以上の棚橋弘至で、名古屋行ってきます」
誰もが認める実力者・鷹木に呼応するかのように復調の兆しを見せるエースが、NEVERのベルトを奪い取る。