ツインズが主砲・クルーズと再契約合意 1年1300万ドルとの報道

「ESPN」のジェフ・パッサンによると、ツインズは自軍からフリーエージェントとなっていたネルソン・クルーズと1年1300万ドルで再契約を結ぶことで合意に達したようだ。メジャーリーグ選手会がメジャーリーグ機構からの154試合制の提案を拒否し、今季はナショナル・リーグで指名打者制が採用されない可能性が高くなったことがクルーズの決断に影響を与えたとみられる。今年7月で41歳という年齢もあり、希望していた2年契約を得ることはできなかった。

現在40歳のクルーズは2018年オフにツインズへ加入。移籍1年目の2019年は自己ベストのOPS1.031を記録するなど、120試合に出場して打率.311、41本塁打、108打点という素晴らしい活躍を見せ、2年ぶり3度目のシルバースラッガー賞に輝いたほか、この年から表彰がスタートした「オールMLBチーム」では指名打者部門でファースト・チームに選出された。

40歳になって迎えた昨季は8月下旬の時点で打率.340、OPS1.128と前年以上の猛打を発揮していたが、故障の影響もあってその後は失速。最終的には53試合に出場して打率.303、16本塁打、33打点、OPS.992を記録し、2年連続4度目のシルバースラッガー賞を受賞した。また、「オールMLBチーム」ではセカンド・チームに選出されている。

アメリカン・リーグ中部地区で2連覇中のツインズは、クルーズの引き留めに成功したことで打線の大幅なパワーダウンを回避。エディ・ロサリオが退団したものの、ルイス・アライズやアレックス・キリロフといった若手が台頭しており、2019年のようなリーグ屈指の強力打線となる可能性を秘めている。移籍2年目を迎える前田健太にとって心強い味方となりそうだ。

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