長崎市役所にランタンオブジェ 退職予定者有志が寄贈

寄贈したランタンオブジェの前に立つ中川部長(右から2人目)や田上市長(左から2人目)=長崎市役所

 3月に退職する長崎市職員有志44人が長崎ランタンフェスティバル実行委員会に贈ったオブジェが12日、市役所玄関前に登場した。新型コロナウイルス流行の影響で中止となったフェスの当初の開催期間に合わせて26日まで設置し、午後6時~10時に点灯する。
 退職者有志は毎年、市などに記念品を贈っている。今年は中国で商業の神とされる「関帝聖君」のランタンオブジェで、高さ2.7メートル。感染防止を啓発するためマスクも着けている。
 現地で寄贈式があり、退職者を代表して原爆被爆対策部の中川正仁部長(59)が「ランタンフェスティバルの中止は残念。コロナの早期収束と経済活性化を願っている」とあいさつした。田上富久市長は「オブジェが、コロナを通して学んだ(周囲への)感謝や励まし合う大切さのシンボルとなり、来年の開催に向けた希望にもなれば」と語った。

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