【弥生賞】2歳王者ダノンザキッドは3着 川田「この敗戦を糧に本番に向かいたい」

2歳王者ダノンザキッドは皐月賞で巻き返しなるか

7日、中山競馬場で行われた4・18皐月賞のトライアル・GⅡ弥生賞ディープインパクト記念(芝内2000メートル=3着までに優先出走権)は、4番人気の伏兵タイトルホルダー(牡・栗田)が逃げ切り勝ち。単勝1・3倍と圧倒的人気を集めたダノンザキッド(牡・安田隆)は3着に敗れ、デビューからの連勝は「3」で止まった。

5ハロン通過は62秒6の緩ペース。見た目には頭を上げたり口を割ったりといった大きなアクションはなかったものの、「テンションが高くて、レースも力みながらになりました」(川田)とリズムは悪かった。それでも坂を上がってからの脚勢は目を引き、上がり34秒2はメンバー最速タイ。2歳王者としての意地はそれなりに示した。

「使ったことで(力みが)抜けてくれるでしょうし、だからこそ前哨戦を使いました」と川田。もちろん無傷で皐月賞に向かうのが最良だっただろうが、トライアルでの“ガス抜き”を陣営はGⅠ制覇への大事な布石とした。その狙い通りなら「この敗戦を糧に本番に向かいたい」という川田の言葉通り、約1か月半後の皐月賞では本来のパフォーマンスを発揮できるはずだ。

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