原発廃炉と再生可能エネルギー推進を 「反核9の日座り込み」

東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげる参加者=長崎市、平和公園

 核兵器廃絶と世界平和を訴える「反核9の日座り込み」が9日、長崎市松山町の平和公園であった。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生10年を前に「核と人類は共存できない」として、日本政府に全ての原発の停止・廃炉と再生可能エネルギー推進を求める決議を採択した。
 決議では、原発を原爆製造の「副産物」と指摘し「『核の平和利用』という言葉を巧みに使い、推進してきたのが日本政府だ」と批判した。原発事故の教訓や世界の潮流を踏まえ、原発依存からの脱却を訴えた。
 座り込みは県平和運動センターなどが開き通算464回目。約100人が参加した。同センター被爆連の川野浩一議長(81)は原発事故を二度と起こしてはならないと強調、核兵器や原発をなくすために「われわれの運動を強化しないといけない」と述べた。

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