雲仙の棚田と集落紹介 フリーペーパー展 30日まで

「雲仙山間号」をPRする堀口さん=雲仙市国見町、山の駅ベジドリーム

 雲仙市地域おこし協力隊の堀口治香さん(25)が市内の中山間地の棚田と集落を紹介するフリーペーパー「雲仙山間(やまあい)号」の展示会が、同市国見町の山の駅ベジドリームで開かれている。30日まで。
 堀口さんは東京都出身。2019年9月に着任し、集落営農支援を担当。訪問した地区の「細やかな魅力を伝えたい」と、同年12月から隔月で、フリーペーパーを発行。「瑞穂町西郷の棚田」を皮切りに毎号1地区を、ほのぼのとしたイラストを交えて紹介している。これまでに8回発行し、市役所や図書館で配布。
 フリーペーパーはA4サイズだが、展示用は新聞見開きの大きさに拡大。瑞穂町のほか吾妻、国見、千々石、小浜各町の棚田や農作業風景、地域行事、地名の由来などを載せている。ほかに自身が体験した田植えの様子や、覚えたての方言もイラストにして展示。
 「棚田は開けた場所にあったり、谷間にあったり、その集落ごとの景色がある。地域を守りながら暮らす人たちも魅力的」と堀口さん。山間号の「号」には「GO(ゴー)」の意味も込めてあり「展示を見て、棚田を訪れたいと思ってもらえればうれしい」と話している。
 展示は午前9時~午後5時。水、木曜休み。

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