【金鯱賞】牝馬3冠デアリングタクト敗れ最低人気ギベオンが波乱の逃げV

14日の第57回GⅡ金鯱賞(4歳以上、中京競馬場・芝2000メートル=1着馬に大阪杯優先出走権)は、単勝1・4倍の圧倒的人気を集めた昨年の牝馬3冠馬デアリングタクト(4歳・杉山晴厩舎)が2着に敗れる大波乱。同227・3倍という抜けた最低人気のギベオン(牡6・藤原英厩舎)がまんまと逃げ切った。

GⅠ3勝馬を封じ込んだギベオンの鞍上・西村淳也騎手はこれがうれしいJRA重賞初勝利に。「追い切りの時から状態も良かったですし、自信を持って乗りました。藤原先生と枠が決まってから相談して、このメンバーならハナに行こうかという話もしていました」と事前に作戦を練った上での逃走Vだったことを打ち明けた。

「3、4コーナーで手応えが悪くなったのですが、直線に向かってからまた伸びてくれたのでなんとかしのいでくれと。最後は内、外が離れていたので(勝ったか)分からなかったですが、祈っていました。一つ下の後輩が重賞を勝つ中で、勝っていなかったので、糧て良かったです」と初Vの喜びを語った。

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