県教育長人事案に同意 当初予算案など可決 定例県議会閉会

 定例県議会は19日、最終本会議を開き、今月末で任期満了となる県教育長の池松誠二氏(65)の後任に、県統轄監の平田修三氏(59)を起用する人事案に同意した。任期は3年。このほか、新型コロナウイルス感染症対策費406億円を盛り込んだ総額7486億3100万円の2021年度一般会計当初予算案など85件を可決、人事案3件に同意し閉会した。
 平田氏は佐世保市出身で1985年に入庁。産業労働部長、総務部長などを経て昨年春から人口減少対策などを担当する現職に就いた。池松氏は諫早市出身で78年に入庁。福祉保健部長や総務部長などを歴任し、2014年に教育長就任。法改正に伴い15年から、教育長と教育委員長を統合した新しい「教育長」を2期6年務めた。
 当初予算は17年ぶりの7500億円規模。反対討論で、堀江ひとみ議員(共産)は新型コロナ対策費については賛意を示しつつ、事業費が計上されている石木ダムや九州新幹線長崎ルート、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)などに反対とし「暮らしと福祉の充実を」と求めた。一方、前田哲也議員(自民)が賛成討論。新型コロナの拡大防止や県民の安全安心の確保、コロナ後を見据えた産業振興などに目が行き届いていると指摘し「知事の強い指導力の下で積極的かつきめ細かな予算」と評価した。

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