諫早市長選 期日前投票22.8%増 市役所前では1時間待ちも

長蛇の列が続く期日前投票所前=諫早市役所

 任期満了に伴う諫早市長選(28日投開票)で、市選管は期日前投票が始まった22日から4日間の投票者数が26日現在、計1万2821人に達したと明らかにした。前回の同時期と比べ、2916人(22.8%)の大幅増。20日現在の選挙人登録者数(11万2764人)の11.4%を占める。市選管は「最終投票率に関係なく、期日前投票が定着し、全国的に増加傾向。投票日の天気予報を見て、早めの動きになっているのではないか」と分析している。
 前回の市長選投票率は58.22%で、2005年の1市5町合併後、過去最低。前回の期日前投票数は6日間で1万9868人。全体の17.4%を占めた。
 28日同日投開票の市議選の期日前投票者数は、1万2823人(前回同時期比2918人増)、県議補選同市区も1万2824人(4590人増)。今回は土日にかけて、天気が崩れる予報が出ているため、期日前投票が伸びるとみられる。
 26日午前11時ごろ、期日前投票所が開設されている市役所別館(東小路町)前。投票を待つ市民の長い列が続いていた。70代男性は「市長選に関心があって早めに投票に来たが、1時間待ちだった」と疲れた表情。高齢者の姿が多く、列の近くにいすの配置を求める声も。50代女性は「新型コロナ対策で『3密』回避が必要なのに、広い会場に替えてもいいのではないか」と不満げ。市選管は、28日当日も投票所出入り口での手指消毒や記入台などの消毒を徹底している。
 28日の開票作業は、新型コロナ対策で職員数を前回より約2割減。市選管は「感染リスク低減するため、職員数を絞り込んだが、『トリプル選』で扱う票数は増えるので、開票時間を要する」と苦慮。市長選の確定時間は前回並みだが、市議選と県議補選は遅れる見通し。


© 株式会社長崎新聞社