【高松宮記念】レシステンシアはクビ差及ばず2着 浜中「タメも利いてはいたんですけど…」

今後の路線選択に幅が広がったレシステンシア

春のスプリント王決定戦・GⅠ第51回高松宮記念(中京芝1200メートル)は、直線で馬群を割って抜け出したダノンスマッシュ(牡6・安田隆)が接戦をモノにして父子制覇を達成。一方で1番人気に支持されたレシステンシアは追い上げ及ばずも、初のスプリント戦にしっかりと結果は出してみせた。

レシステンシアはクビ差及ばず2着。初の1200メートルでもスピード負けすることなく、直線でも先頭に躍り出ようかという場面。最後まで勝ち馬に迫ったが…。「スタートは五分に出たけど、やはり1200メートルだとみんな、前を取りに行きますから。無理はしていないし、タメも利いてはいたんですけど…」とは武豊の負傷でテン乗りのピンチヒッターを務めた浜中。

外枠+初めて経験する電撃戦の流れの中、終始外を回らされた。いかに馬場の傷みが少ないところを通れたとはいえ、ロスは大きかった。昨秋のスプリンターズSを快勝したグランアレグリアにしても、初の6ハロン戦だった同年の当レースは2着惜敗。やはり他のカテゴリーからいきなりVを狙うのは簡単ではない。

松下調教師は「好位でよく我慢できたし、1200メートルでもしっかり競馬はできました。レース選択の幅は広がりましたね」。先々の見通しが明るくなる敗戦であったことは間違いない。

© 株式会社東京スポーツ新聞社