ヤクルト 勝っても“緊急事態”変わらず… 青木&内川が13日まで自宅隔離

必死に前を向く高津監督だが…

次々と試練が降りかかってきている。ヤクルトは3月31日のDeNA戦(横浜)に5―3で勝ち、連勝。この日は試合前に西田明央捕手(28)と20代の男性スタッフが新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。

さらに濃厚接触の可能性がある山田哲人内野手(28)ら6選手が新型コロナの感染拡大に対応した「特例2021」により登録抹消された。前日30日から野手5選手が入れ替わる先発オーダーだったが、投打がかみ合いどうにか勝利を収めた。

抹消された山田、西浦ら4選手は濃厚接触者には該当しないとされ、1日からチームに合流できることに。しかし、青木宣親外野手(39)と内川聖一内野手(38)が濃厚接触者の認定を受け、13日までの2週間を自宅隔離することが決まった。

青木、内川はともに開幕から3月30日までの全4試合に先発出場し、青木が打率3割1分6厘、内川も2割9分4厘。2016年以来の開幕3連敗を喫したチームの打撃陣の中で気を吐いていた。

実際に主力を欠いて戦ったこの日も活躍したのは前日までもレギュラーとして出場している山崎、塩見、村上の3人。高津監督は「いるメンバーで戦うしかないので。明日も全力で戦いたいと思います」と必死で前を向いているが、苦しい状況には変わりがない。

開幕から3月30日まで投手陣が4試合連続で先制を許し、同27日から3試合連続で初回に先制点を取られた。攻撃陣も開幕5戦目のこの日、今季初めて先制点を取り主砲・村上にも2号2ランが飛び出したが、村上は16打数2安打で打率1割2分5厘と苦しんでいる。浮上のピースはなかなか揃わない。

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