【大阪杯】グランアレグリアは末脚不発の4着 ルメール「良馬場ならやれたと思うのですが」

4着に敗れたグランアレグリア

第65回大阪杯(阪神芝内2000メートル)は、4番人気のレイパパレ(牝4・高野)が後続に4馬身差の逃げ切り勝ち。スプリント、マイルに続くGI3階級制覇に挑んだ昨年のJRA賞最優秀短距離馬グランアレグリアは4着に敗れた。

アーモンドアイをも負かした“驚異の末脚”は不発に終わった。スッとゲートを出て好位をキープし、3コーナー過ぎから先に動いたコントレイルと並ぶように上がって行ったグランアレグリア。しかし、直線では外からモズベッロに一気にかわされ、コントレイルとの競り合いにも敗れてしまった。

ラスト2ハロン目のレースラップは11秒6。よどみない展開の重馬場決戦にしては厳し過ぎるゴール手前の数字が、初距離のこの馬にはこたえたのだろう。ルメールは「すごくいい競馬はしてくれたんです。いいスピードで走れていたし、ポジションも良かったし、終始冷静でした。でも、やはりこういう馬場で2000メートルのGⅠを走るとなると、トップコンディションでないと難しい。今回は休み明けでしたから…。良馬場ならやれたと思うのですが」と悔しさをにじませた。

モズベッロと同じように末脚勝負に徹していたら…は“たられば”でしかないが、1200~1600メートルを主戦場にしてきた馬が、1000メートル通過59秒8の2000メートル戦で、先行して早めに動いては苦しくなって当然かもしれない。

次走は未定だが、「2000メートルも走れる」という鞍上の言葉を証明する走りを期待したい。

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