「子育て支援センター」無料化 長崎市、今月から 1人親家庭の孤立防ぐ狙い

 長崎市は、子育て中の親同士が交流したり相談したりできる場として市内に12カ所開設している「子育て支援センター」について、親子1組につき1日100円必要だった利用料を今月から無料にした。無料化は2006年のセンター設置以降初めて。利用を促し、1人親家庭の孤立防止につなげたい狙い。
 センターは、子育て負担の軽減を図ろうと、おおむね0~3歳の子どもを持つ親を対象に、乳幼児の遊び場や親同士が交流できる場所として開設。各センターでは親子ヨガや絵本の読み聞かせなどのイベントも定期的に企画している。
 市子育て支援課によると、19年度は年間延べ約2万2千組が利用。週に何度も訪れる親子もいて、利用者からは無料化を求める声が根強かった。利用料収入がなくなることに伴い、市は運営団体への補助金を増額して対応するという。
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、昨年からは一部予約制にしたり、オンラインでの相談を受け付けたりするなど各センターとも予防に努めている。同課は「無料化することで、より気軽に利用してもらい、子育て中の親を応援したい」としている。

 


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