ワクチン接種後に死亡  60代女性医療従事者 長崎県内で2例目

 長崎県は13日、新型コロナウイルスワクチンの優先接種を受けた医療従事者の60代女性が死亡したと発表した。ワクチン接種との因果関係は不明とし今後、国の専門部会で評価される。接種後の死亡は県内2例目。
 県によると、県内の医療機関に勤務していた女性は4月下旬に1回目を接種。数日後、脳底動脈瘤(りゅう)破裂とくも膜下出血で亡くなった。基礎疾患や接種後に副反応が疑われる症状はなく、接種後に勤務していた日もあったという。
 厚生労働省によると、今月7日までに全国から国に報告された死亡例は39件あり、ワクチン接種との因果関係が認められたケースはない。
 中田勝己福祉保健部長は「ワクチン接種を進めるにあたり透明性を確保するための公表。今回の結果を持ってワクチンに問題があるということを示したものではない」と話した。

 


© 株式会社長崎新聞社