医療制度改革法案 衆院通過に抗議声明 長崎県保険医協会

 長崎県内の医師、歯科医師でつくる県保険医協会(本田孝也会長)は13日、一部の高齢者の医療費窓口負担を引き上げる医療制度改革関連法案の衆院通過に対し、抗議する声明を出した。
 医療制度改革関連法案では、75歳以上で年金を含む年収が単身で200万円以上の人などの窓口負担を1割から2割に変更。11日に衆院本会議で賛成多数で可決された。
 同協会は声明で、高齢者の受診控えなどの懸念があるにもかかわらず、議論を十分に尽くさず「採決の強行」をしたと批判。「新型コロナウイルスの変異株の対策に集中すべき時に、なぜ高齢者の命を危険にさらす法案を採決するのか理解できない」と反対した。
 声明は菅義偉首相らに同日送付した。

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