地域活性化や住みよい町へ提案 松浦高「まつナビ」課題発表会

「まつナビ」の研究課題を発表する生徒=県立松浦高

 長崎県松浦市志佐町の県立松浦高(小野下和宏校長、237人)の生徒が地域の課題を研究し、提言や具体的な行動で課題解決力を高める市との協働教育活動「まつナビ・プロジェクト」の課題研究構想発表会が19日、同校体育館であった。
 「まつナビ」は2017年度から同校と市が協働で実施。20年度からは文部科学省の「地域との協働による高校教育改革推進事業(地域魅力化型)」の委託事業に指定され、高校3年間を通じた取り組みになっている。
 発表会は2年生94人が、取り組んでいる課題研究テーマを披露する場。10班に分かれ、「地域活性化」「地域を盛り上げる方法」「住みよい町」-などをテーマに、今後の調査の進め方や到達目標、達成方法を1班当たり5分で発表した。
 発表後の講評で、カリキュラム開発の専門家、井手弘人さんが「内容や構想のデザインの仕方が良い班があった。さらに磨き上げてほしい」。前校長で地域協働学習実施指導員の中上徹さんは「自分たちに何ができるか、どこまでできるか、その結果が大事」、県教委の嶋藤慶太さんは「ワクワク、ドキドキ感のある取り組みを期待している」と話した。

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