いろんなトンボ見つけた 高鍋西小児童が湿原観察

ハッチョウトンボを観察する児童ら

 高鍋町内の自然に親しもうと、高鍋西小(黒木伸郎校長、469人)の3年生69人が21日、同町上江の高鍋湿原を見学した。国内最小のトンボとされるハッチョウトンボや多様な植物を観察し、理解を深めた。
 同校は毎年、同湿原を見学しているが、昨年はコロナ禍で中止しており2年ぶり。児童は少人数のグループに分かれて移動。同湿原ボランティアガイドの会(池田たえ子会長、10人)の会員7人が案内した。
 会員は、防災ダム工事で表土を削られた場所に水が流れ込み、湿原になった成り立ちを紹介。県内では一部でしか見られない、葉の付け根にトゲのある「ヘビノボラズ」など、植物の名前の由来や特徴を解説した。
 ハッチョウトンボの雄と雌の違いや、ハラビロトンボなど他のトンボについても説明。児童たちは目を凝らして観察していた。西悠祐君(9)は「いろんなトンボが見られて楽しかった。また来たい」と話していた。

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