【MLB】大谷翔平はMVPを「獲得できる」 米識者たちが声揃え評価する二刀流の衝撃度

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

日々エンゼルスを追いかける識者3人が大谷翔平のプレーを絶賛

今季、投打二刀流でメジャーリーグを沸かせているエンゼルスの大谷翔平投手。47試合を消化した段階で打者として168打数45安打14本塁打35打点の打率.268。本塁打数ではア・リーグのトップタイに立つ。投手としても6試合に先発して勝ち星こそ1勝だが、防御率2.37と好投を続けている。

驚異的な活躍に米メディアからも連日、注目を集め、その評価は日増しに高まっている。本拠地のファンからは「MVP」コールを浴びるシーンも。そんな中でエンゼルスの試合を中継する「バリー・スポーツ・ウエスト」では識者たちが今季の大谷の働きからア・リーグMVPの「最有力候補だと思う」と予想している。

同局で議論を交わしたのは、メジャー通算132勝の実績を誇る解説者のマーク・グビザ氏と、地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のエンゼルス番記者ジェフ・フレッチャー氏、MLB公式サイトのエンゼルス担当レット・ボリンジャー氏の3人。日々、エンゼルスを追いかける3人の専門家が大谷の活躍に目を細めている。

グビザ氏がまず「ショウヘイ・オオタニはここまで素晴らしい活躍をしています。野球界だけではなくスポーツ界全体が彼の話をしていますが、彼のことをどう見ていますか?」と話を振ると、フレッチャー記者は「驚異的です。彼がここまで見せているパフォーマンスは信じられないレベルです。投手としても良くなってきています。打撃でも打ち続けていますし、本当に驚くべきことです。誰もこんなことをしていないと何度も言い聞かせないといけません。彼がしていることを見られるのはとてもクールなことです」と絶賛した。

「彼はとんでもないアスリートで、私たちが長年見たことがなかったような存在です」

ボリンジャー記者もこれに同調する。「本当に驚異的です。私は彼がしていることにもっと国中が注目してほしいと記事を書きました。本塁打王争いでトップに立ちながら、投手としてもトップクラスです。本当に前例がないことです」と、投打双方でメジャートップクラスの成績を残す点を絶賛。「メジャーで投打両方で活躍するのは本当に本当に難しいことです。練習する時間を確保するだけでも難しいことで、そんなことができるのは本当に驚嘆すべきことです。彼はとんでもないアスリートで、私たちが長年見たことがなかったような存在です」と評した。

まだシーズンも4分の1を過ぎたところ。時期尚早ではあるものの、にわかに期待が高まるMVPの可能性はどうか。ボリンジャー記者は「本当に最有力候補だと思いますよ」と認め、フレッチャー記者も「彼が怪我なく現在のパフォーマンスを維持し、1年通して投げることができれば、MVPを獲得できるだろうと思います」と太鼓判を押している。

また、フレッチャー氏は「彼がやっていることは本当にユニークなことです。リーグ最高の打者、リーグ最高の投手である必要はありません。打者としても投手としてもそれぞれトップ20に入れば驚嘆すべきことです。そうなればMVPになれるでしょう」と語り、投打のタイトルに手が届かなかったとしても、その稀有な才能でMVPに輝く可能性は十分にあると予想した。

まだシーズンは115試合も残っており、MVPの行方もここからの活躍に懸かっている。まずは怪我なく、このまま投打で活躍してほしいもの。ただ、こんな声が挙がることが、今、大谷が見せているプレーの凄みを表していると言える。(Full-Count編集部)

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